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Text File  |  1996-09-24  |  1KB  |  32 lines

  1. /
  2.  アタシは朝礼をすませ、藤ノ宮センパイがいるであろう、人気のない指導室
  3. へと向かった。と、そのとき。
  4. 「……ぁあんっ……」
  5.  声は、問題の指導室からで、アタシは少し開いたドアの隙間から中を覗いた。
  6. /
  7. そこにはなんと、ソファの上で絡み合う、一条さまと藤ノ宮センパイの姿があ
  8. った。
  9. 「……ぁあ……うんっ……」
  10.  もっぱら声を上げているのは一条さま。藤ノ宮センパイの顔は前髪にかくれ
  11. てよく見えないけど、すごく冷めているのがわかった。
  12. /
  13.  けれど、なんていうか……。アタシは、藤ノ宮センパイのしなやかな指の動
  14. きや、一条さまの肌に這わせる唇から目が離せなくて……いつの間にか、アタ
  15. シのアソコは生ぬるくぬるんでいた。立っているのもやっとの程で、アタシは
  16. 壁に寄り添い、そして、藤ノ宮センパイに行為を強要する一条さまに、怒りを
  17. 覚えた。
  18. /
  19.  と、一条さま声がして、アタシは物陰にかくれた。
  20. 「今日はすごく良かったわ。これくらいで許して、あ・げ・る。それにしても、
  21. アナタも損な性格よね。あんな子をかばって。わたくし、あの子を味見しそこ
  22. なったじゃない」
  23. (げげっ、味見ィ?)
  24. /
  25. 「それじゃ、ごきげんよう。藤ノ宮」
  26.  一条さまは廊下を去っていく。
  27.  そっか……。藤ノ宮センパイは、アタシのかわりに一条さまのお相手をして
  28. たんだ。
  29. /
  30. 選択     ①藤ノ宮センパイにかばってもらったことに罪悪感。
  31.        ②呆れてモノも言えない。帰る。
  32.